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修理する権利の主張


ちょっと前のお話ですが

私は真空管ギターアンプ専門に

修理業をしておりました。


思い起こせば

小学校の時に取得した

最初の国家資格

アマチュア無線従事者から

電子工作にはまり

その後、

捨ててあるラジオなどから

部品どりしたりで

興味の赴くまま、

ハンダゴテと友達となり

ギターを始めると、

アンプは買ってもらえなかったので

自分でラジカセを改造して

作ったところから

修理改造生活が

始まっております。


世の中

SDGsとやたらと騒いでおりますが、

これを主張する日本の大手企業は

実際は意外と消極的なのです。


当たり前といえば

当たり前なのですが

新しい製品を作るメーカーとしては、

新しいものをどんどん

買ってもらわなくちゃいけないと

利益が出ないと言うことです。


つまり修理続けて

永遠に直り続けると、

新しいものを買ってもらえない

と言う状況に陥ります。


例えば、

電化製品ですが、

技術の進歩により、

半導体部品の精度は上がり、

不良品の数もかなり減りました。


となると

製品寿命は延びるはず

ではないでしょうか。



ところが、

製品寿命は伸びるどころか、

短くなってます。


なぜでしょうか?


危険性に配慮して?

多少あるかもしれませんが


実は、

一番に

そういう設計をしているから

です。


こちらの記事を参考に

お読みください・

つまりどこのメーカーでも

結託して製品寿命をコントロールしている

ということです。


電子技術者の立場から

製品の回路図,基盤を見ると

よーくわかりますが、

ギリギリの部品で

構成されているわけです。


マニアックな話になりますが


例えば1/2w抵抗が欲しいところには

1/4wの抵抗を採用してたりとか。


まあ、スイッチ入れた回数だけ、

そこには過大な電流が流れるので

ある程度の回数

オンオフすれば

たった一つの抵抗器がパンクしたせいで

電源が入らなくなる仕掛け

というわけで、


ハイ壊れました!


となります。


ほかにも製品ごとに

それ独自の制御回路を密集させた

LSIを作成しますので

ある程度の部品保管期限後は

直すことができなくなるのです。


逆に言うと、

メーカー独自の部品が

採用されてない

昭和中期位までの製品は

汎用部品の代替え品で

直る確率がかなり高いです。


ということで

技術の進歩=壊れなくなる


ではなく


技術の進歩→直せなくする


です。


そもそも家電の保証期間は

基本1年ですが

その間にも

自分で裏蓋を開けた形跡でも

あると、補償対象外となります。


年配の方でわからないながら

つい昔の癖で

思わず開けてしまって

断られた

という話を

伺ったこともあります。


さて、今日のお話は

この修理しずらくなった世界に

真っ向から戦うサイトのお話です。


こちら





修理する権利を主張する

サイトです。


世界的にひろがり、賛同、協力する企業も

サイトには掲示されております。


※ちなみにサムスン電子は

当初賛同しておりましたが

自社の専用バッテリーの使用を

強要してきたので

パートナーシップから離脱しております。


※もっと残念なのは

日本企業はまだ賛同を

得られたおりません。


このサイト・・・

私も些少ながら

編集に協力しておりますが

世界各国からの

たくさんの協力者が

修理マニュアルの

提供・翻訳がありますので

自分で修理にトライしてみたい方には

とても良いサイトになっております。


本当に持続可能な社会を

目指すなら、

まずは修理しやすい商品作りが

必須なような感じがしますけど・・・


EU大好きな日本社会

速くその波に乗ってほしいところです。




本日も最後までお読みいただき、

誠にありがとうございました。









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